2020-01-01から1年間の記事一覧
みなさまごきげんよう。なかにしけふこです。『ユリイカ』ぬいぐるみ特集、いよいよ12月26日発売です。 www.seidosha.co.jp 諸君ご機嫌よう、うさぎ軍団とけふこ殿の本丸のへし切長谷部(極)だ。『ユリイカ』「ぬいぐるみの世界」でけふこ殿が我々のことを書…
ユリイカ 2021年1月号「ぬいぐるみの世界」に「霊獣とあたらしいカミと暮らす 同伴者としての似姿とぬいぐるみ」を寄稿しています。 青土社 ||ユリイカ:ユリイカ2021年1月号 特集=ぬいぐるみの世界 拙宅のWWFコラボレーションホッキョクウサギぬいぐるみ集…
✴青土社の雑誌『ユリイカ』2020年11月号「偽書の世界」に論攷「修辞と予型、ほんとうの物語 古代末期地中海世界における偽書的思考」を寄稿しています。捏造されてゆく「敬虔帝」たちの姿や、予型論的思考のなかに信仰の正統性を求める人々について書いてい…
みなさまごきげんよう、なかにしけふこです。とうとうさにわライフ100日を経過しました。ただいまさにわレベル109です。レベル99が18振、極9振。勤勉なさにわです。手紙一式がやや足りません。弊本丸の極へし切長谷部は極レベル43になりました。彼についてこ…
新型コロナウイルス防疫対策で延期になりました海老名・弥生神社教養講座シリーズ「キリスト教の精神世界」が再開されます。私も10月31日土曜日14時から登壇します。 第1回は 「キリスト教と近代的学知 ―救済をめぐる問題―」 。会場での聴講2000円、配信での…
さにわライフ二ヶ月が経過しました。忽然と飽きる要素がいまのところありません。 ゲーム版『刀剣乱舞』時空で毎年定期的に開催される「地下に眠る千両箱」イヴェント(謎の鉱山と化した「大阪城」の地下を掘る)では1週目に99階まで到達しました。「大阪城…
『ユリイカ』2020年10月臨時増刊「総特集・別役実の世界」に「優しさとさびしさと 別役実の詩と詩学」を寄稿しています。劇中歌の歌詞を中心に論じました。お役目は果たせたと思います。ぜひご一読ください。べつやくれいさんや池辺晋一郎先生やケラリーノ・…
劇団チョコレートケーキ『無畏』をみました。古川健台本・日澤雄介演出。大正天皇の生涯を描いた『治天ノ君』でも知られる史劇の名手タッグです。お二人の台本・演出で上演されるはずだった鈴木拡樹主演『アルキメデスの大戦』舞台版公演がコロナウイルス感…
ダルカラことDULL-COLORED POP『アンチフィクション』(谷賢一脚本・演出・主演)を見ました。主宰の谷賢一さんの一人芝居です。コロナウイルス防疫対策のための謹慎中断後はじめての観劇でした。防疫対策もばっちりでした。現代思想の別役実特集に書くにあ…
さにわ、といってもシャーマニズム系の宗教をはじめたわけではありません。とうとう『刀剣乱舞』ゲーム版をはじめてしまいました。「62振一挙贈呈キャンペーンがきますよ、けふこさんの本丸にもかならずへし切長谷部さんが来ますよ」と背中を推されたしだい…
Tokyo Players Collection『IN HER TWENTIES 2020』を見ました。上野友之脚本・演出。音楽の道をあきらめたある女性の20代を役年齢ごとに同じ実年齢の女優を10名起用して描く作品。「彼女」の一年一年が、そして「彼女」を演じる女優たちがとても愛おしく感…
みなさまたいへんごぶさたしておりました。ごたぶんにもれず、コロナウイルス防疫対策下での遠隔授業対応に追われる春学期でした。蜃気楼のように夏休みが消滅し、秋学期が始まろうとしています。持続可能な生活を模索しましょう。この間のできごとについて…
2020年4月の寄稿と登壇延期のお知らせです。オリエンス宗教研究所の雑誌『福音宣教』5月号に、短期連載「よみがえるテイヤール・ド・シャルダン」後編その1が出ました。今回は1910年代から20年代のテイヤールの著作に登場する信仰のリアリティと典礼をめぐる…
海老名・弥生神社さまからお招きいただき、講座「キリスト教の精神世界」を開講いたします。資料代2000円(学生1000円) 、お茶菓子付きです。当初、3月29日日曜日開講を予定しておりましたところ、3月25日の小池百合子東京都知事記者会見で、東京都民への3月…
オリエンス宗教研究所刊の雑誌『福音宣教』での短期連載シリーズ「よみがえるテイヤール・ド・シャルダン」の続報です。 www.oriens.or.jp 『福音宣教』4月号には、昨年7月に新国立劇場小劇場で上演された『骨と十字架』(作・野木萌葱、演出・小川絵梨子)…
ヤマザキコレ『魔法使いの嫁』既刊分13巻(ブレイドコミックス、マッグガーデン、2013–2020年)を一気読みしました。面白かった。 シェイクスピア『真夏の夜の夢』からゴシック・ロマンスと「ケルトの薄明」を経由して近現代ハイ・ファンタジーに至る妖精物…
びわ湖ホールの《ニーベルングの指輪》ツィクルス最終年の《神々の黄昏》無観客上演配信を見ました。政府の劇場・学校・社会教育施設閉鎖要請で全国の劇場・コンサートホールが続々と公演をとりやめるなかでの大英断です。さすが、故・若杉弘前音楽監督の時…
気を取り直してオリザ先生の『東京ノート』の感想を書こうと思います。まず武蔵野文化事業団の武蔵野市民割引ありがとう…いざ感想を書こうと思うと、手堅い!さすが!よい舞台!アフタートークも聡明無比!に収束してしまう。 すぐれたプロダクションを世に…
最近の執筆・登壇などのお知らせです。※中西恭子名義勝又悦子・柴田大輔・志田雅宏・髙井啓介編『一神教世界のなかのユダヤ教 市川裕先生献呈論文集』(リトン・2020)に、「アウグスティヌス『神の国』における「地上の国の宗教」」を寄稿しました。日本で…
お蔵出し文章です。佐藤二葉さんの『うたえ!エーリンナ』に念者念弟システムになじめなかった古代ギリシア人の男子がでてきたことを皆さん覚えていらっしゃるでしょうか。20世紀の日本に残存していた念者念弟システムになじめなかった方のお話をいたしまし…
このところ新しい企画を進めておりましてごぶさたしておりました。そろそろ『刀剣乱舞』シリーズのまとめをしておきましょう。おかげさまで出講先で「せんせいとうらぶのファンなんですか?」との質問もいただいております。「箱推し、特に舞台版を推します…
《舞台刀剣乱舞 維伝 朧の志士たち》東京凱旋公演千穐楽おめでとうございます。あの果てしないように思われたタフな公演日程を無事に走り終えられたこと、ただただ感嘆と畏敬をもって見つめております。大千穐楽はライヴビューイングで拝見します。どうぞ最…
小沢道成さん作・演出・主演の一人芝居です。2014年初演作品の再再演とのこと。 鏡面仕上げの床のほのぐらい舞台と一面の大小の暗い鏡張りふうの額からなる壁に囲まれた部屋で、3台のラジカセとの「対話」とともにまっすぐに破局へむかってすすんでゆく、恋…
《舞台刀剣乱舞 維伝 朧の志士たち》。1月4日ソワレに行ってきました。 寝かせておくと東京凱旋公演が終わってしまうし、なんと冬休みがもう終わってしまった。昼は宗教学/キリスト教学のせんせいです。締め切りを斬らねばならぬ。なので書いてしまおう。以…
このたびは《舞台刀剣乱舞 維伝 朧の志士たち》への12月21日ソワレ分の劇評をお読みくださりありがとうございます。ブラウザゲーム未修、刀剣乱舞シリーズ初見の者が「神農直隆氏演じる武市瑞山(武市半平太)が見たい」という動機で東京凱旋公演を見に行き…
記憶が蒸発しないうちにダルカラマクベスの話をします。ダルカラマクベスとは、才人・谷憲一氏率いる劇団DULL-COLORED POPによる《マクベス》公演のことです。 身に余る栄光を受け止めきれない気弱さがいつか嘘で嘘を塗り固める虚栄にかわるマクベスの墜落を…
武市先生のおそるべき沈黙 超然ととおい雪嶺のように美しい。 武市先生のお話をいたします。彼が作中世界で担う沈黙と語られざる部分の大きさがむしろおそろしいようです。 《維伝》の歴史人物の造型は、司馬遼太郎作品・NHK大河ドラマ《龍馬伝》・まんが『…
その参のつづきです。あけましておめでとうございます。ようこそ2020年代。よい時代にいたしましょう。2019年の観劇納めは《舞台刀剣乱舞 維伝 朧の志士たち》とダルカラマクベスでした。2020年の観劇始めは《維伝》大千穐楽ライヴビューイングになりそうで…