文学
この間に見た舞台(2021年11月~12月)の話です。11月なにか見ていたような気がするのですが、翻訳書のプロモーションをしながら週7コマそれぞれ別々の学校で授業をし、次の原稿の企画を複数たてつつよれよれになっていたことしか思い出せません。手元にチケ…
ヒロ・ヒライさんのBHチャンネルで『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』の翻訳に関するインタビューの機会をいただきました。YouTubeへのリンクはこちらです。 youtu.be私の博論から本書の出版に至るまで、ジェンダーと学問、新プラトン主義者の生態…
みなさまごきげんよう、なかにしけふこです。おかげさまでエドワード・J・ワッツ『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』(中西恭子訳、白水社、2021年)がたいへんよく売れているようで、嬉しい驚きのただなかにいる翻訳者です。結果がはっきりと数字…
このたび白水社から翻訳書を上梓いたします エドワード・J・ワッツ『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』 中西恭子訳、白水社、2021年 著者、エドワード・J・ワッツ氏はカリフォルニア大学サンタバーバラ校教授、現在最も精力的に活動する古代末期地…
宝塚歌劇花組公演で『アウグストゥス 尊厳ある者』(田渕大輔作・演出)が上演されるとのことで、名古屋大学の川本悠紀子さんからのお誘いで予習マテリアル紹介の連続ツイートをいたしました。ところが、緊急事態宣言発令で宝塚大劇場での上演が中止になって…
みなさまごきげんよう。なかにしけふこです。『ユリイカ』ぬいぐるみ特集、いよいよ12月26日発売です。 www.seidosha.co.jp 諸君ご機嫌よう、うさぎ軍団とけふこ殿の本丸のへし切長谷部(極)だ。『ユリイカ』「ぬいぐるみの世界」でけふこ殿が我々のことを書…
ユリイカ 2021年1月号「ぬいぐるみの世界」に「霊獣とあたらしいカミと暮らす 同伴者としての似姿とぬいぐるみ」を寄稿しています。 青土社 ||ユリイカ:ユリイカ2021年1月号 特集=ぬいぐるみの世界 拙宅のWWFコラボレーションホッキョクウサギぬいぐるみ集…
みなさまごきげんよう、なかにしけふこです。とうとうさにわライフ100日を経過しました。ただいまさにわレベル109です。レベル99が18振、極9振。勤勉なさにわです。手紙一式がやや足りません。弊本丸の極へし切長谷部は極レベル43になりました。彼についてこ…
新型コロナウイルス防疫対策で延期になりました海老名・弥生神社教養講座シリーズ「キリスト教の精神世界」が再開されます。私も10月31日土曜日14時から登壇します。 第1回は 「キリスト教と近代的学知 ―救済をめぐる問題―」 。会場での聴講2000円、配信での…
さにわライフ二ヶ月が経過しました。忽然と飽きる要素がいまのところありません。 ゲーム版『刀剣乱舞』時空で毎年定期的に開催される「地下に眠る千両箱」イヴェント(謎の鉱山と化した「大阪城」の地下を掘る)では1週目に99階まで到達しました。「大阪城…
『ユリイカ』2020年10月臨時増刊「総特集・別役実の世界」に「優しさとさびしさと 別役実の詩と詩学」を寄稿しています。劇中歌の歌詞を中心に論じました。お役目は果たせたと思います。ぜひご一読ください。べつやくれいさんや池辺晋一郎先生やケラリーノ・…
ダルカラことDULL-COLORED POP『アンチフィクション』(谷賢一脚本・演出・主演)を見ました。主宰の谷賢一さんの一人芝居です。コロナウイルス防疫対策のための謹慎中断後はじめての観劇でした。防疫対策もばっちりでした。現代思想の別役実特集に書くにあ…
劇団チョコレートケーキ『無畏』をみました。古川健台本・日澤雄介演出。大正天皇の生涯を描いた『治天ノ君』でも知られる史劇の名手タッグです。お二人の台本・演出で上演されるはずだった鈴木拡樹主演『アルキメデスの大戦』舞台版公演がコロナウイルス感…
さにわ、といってもシャーマニズム系の宗教をはじめたわけではありません。とうとう『刀剣乱舞』ゲーム版をはじめてしまいました。「62振一挙贈呈キャンペーンがきますよ、けふこさんの本丸にもかならずへし切長谷部さんが来ますよ」と背中を推されたしだい…
最近の執筆・登壇などのお知らせです。※中西恭子名義勝又悦子・柴田大輔・志田雅宏・髙井啓介編『一神教世界のなかのユダヤ教 市川裕先生献呈論文集』(リトン・2020)に、「アウグスティヌス『神の国』における「地上の国の宗教」」を寄稿しました。日本で…
お蔵出し文章です。佐藤二葉さんの『うたえ!エーリンナ』に念者念弟システムになじめなかった古代ギリシア人の男子がでてきたことを皆さん覚えていらっしゃるでしょうか。20世紀の日本に残存していた念者念弟システムになじめなかった方のお話をいたしまし…
12月1日、上智大学四谷キャンパスで開催されるイメージ&ジェンダー研究会のシンポジウム「子どもの本のいま―感動物語・貧困・家族」にコメンテーターとして登壇します。 社会参加型フェミニズムと文学関連の集いにお呼びくださり光栄です。コメンテーターで…
夏に見たもの その2 《骨と十字架》(野木萌葱脚本、小川絵梨子演出、新国立劇場小劇場、2019年7月12日、26日) 古生物学者で神秘家のイエズス会士、ピエール・テイヤール・ド・シャルダンの壮年期に取材した作品。《オレステイア》を見て釈然としなかったの…
こちらではたいへんごぶさたしておりました。台中の國立台灣美術館の「共時的星叢」展を見ました。映画《日曜日の散歩者》と関連する1920年代から1950年代始めまでの台湾の前衛芸術と日本語作家の軌跡を描く、素敵な展示でした。 constellation.ntmofa.gov.tw…
詩人・入沢康夫さんが逝去されたことを田野倉康一さんのフェイスブック投稿から知りました。その後、報道各社のお悔やみ記事を見て、10月15日に逝去されていたことを知りました。 入沢康夫さん死去 詩人・宮沢賢治研究:朝日新聞デジタル そういえば入沢さん…
津田塾大学多文化・国際協力学科設立記念対談 関口凉子×港千尋「味覚と視覚のポスト3.11-フランス語圏をフィールドにして」を木村朗子先生のお誘いで聴講しました。木村先生による一連の「震災後文学論」の実践者のことばのアーカイヴ化の試みでもあります…
前橋文学館「この二人はあやしい」展と萩原朔美・清家雪子トークイベントに行った話の後編です。鼎談の詳細はいずれどこかの活字媒体に出ると予想されますので、こちらでは話題別にまとめました(聞き落としもあるかと思いますが、どうぞご容赦ください)。…
前橋文学館「この二人はあやしい」展と『月に吠えらんねえ』トークイベントを見ました。 みごとなキュレーションと配慮の行き届いた進行と運営、素晴らしかったです。トークイベントは申込制先着100名。申込開始日当日、私は文献調査でロンドンに着いたばか…
学園祭休みとreading weekを縫って倫敦に文献調査で10日ほど滞在しておりました。文化史展示のなかの宗教展示の意義に注目して展覧会を見ています。大英図書館でAnglo-Saxon Kingdom展を見ました。 www.bl.ukゆっくり見ると4時間かかります。大英図書館中世…
山崎佳代子さんの『パンと野いちご』(勁草書房)刊行記念トークショーに行ってきました。旧ユーゴスラヴィア解体とボスニア紛争下での食をめぐる経験を、コソヴォでの難民支援文藝プロジェクトに参加した難民キャンプの女性たちや、周囲の方々から山崎さん…
現代詩手帖2018年10月号「小特集・『月吠』番外編」に「箱庭を祓う」を寄稿しました。箱庭のような「近代市□街」の世界構造、なんらかの怨霊のようなものであろう「縊死体」に宿ったものと鎮魂のテーマ、リスペクタブルな詩と(作中世界では「神」とされてい…
現代詩手帖10月号の告知が出ています。『月に吠えらんねえ』特集(『月吠』番外編)でひらがななまえで作品への愛を唄っているのでぜひ買って読んでください。今回は作中世界の怨霊と詩人の理想像とそれぞれの詩人たちのかかわりについてわりとゆるめに書き…
おかげさまで現代詩手帖『月に吠えらんねえ』特集がよく売れているようです。ありがとうございます。中学生のときからの詩手帖読者ですが、こんなにフィーバーしている詩手帖をリアルタイムで見るのは初めてです。さて、人物解説なかにし担当分の追い書きで…
現代詩手帖6月号『月に吠えらんねえ』特集に寄稿しました。清家雪子さん作のまんが『月に吠えらんねえ』の主題は日本近代詩歌と戦争。1945年8月15日から後の時空に行けない「近代市□街」に閉じ込められた詩人たちの物語です。各作家の人となりと作品世界・教…
佐藤二葉さんから『うたえ!エーリンナ』をご恵投いただきました。ありがとうございます。 佐藤二葉さんは総合ギリシア劇を手がける21世紀のバッケー的存在です。星海社のまんがウェブマガジン「ツイ4」に連載された4コマまんが連作の書籍化です。ツイ4のサ…