ホッキョクウサギ日誌

なかにしけふこのブログ。宗教学と詩歌文藝評論と音楽と舞台と展示の話など。

歴史

ヒロ・ヒライさんのBHチャンネルに出演しました

ヒロ・ヒライさんのBHチャンネルで『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』の翻訳に関するインタビューの機会をいただきました。YouTubeへのリンクはこちらです。 youtu.be私の博論から本書の出版に至るまで、ジェンダーと学問、新プラトン主義者の生態…

エドワード・J・ワッツ『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』(中西恭子訳、白水社、2021年)重版出来・書評掲載・ブックローンチイヴェントのお知らせ(2021年12月30日追記あり)

みなさまごきげんよう、なかにしけふこです。おかげさまでエドワード・J・ワッツ『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』(中西恭子訳、白水社、2021年)ご好評いただいております。 www.hakusuisha.co.jpさて、みなさまにお知らせがあります。 【重版…

『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』 潜在的読者のみなさまからいただいたご質問

みなさまごきげんよう、なかにしけふこです。おかげさまでエドワード・J・ワッツ『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』(中西恭子訳、白水社、2021年)がたいへんよく売れているようで、嬉しい驚きのただなかにいる翻訳者です。結果がはっきりと数字…

翻訳書を上梓します(エドワード・J・ワッツ、中西恭子訳『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』(白水社、2021年))

このたび白水社から翻訳書を上梓いたします エドワード・J・ワッツ『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』 中西恭子訳、白水社、2021年 著者、エドワード・J・ワッツ氏はカリフォルニア大学サンタバーバラ校教授、現在最も精力的に活動する古代末期地…

宝塚歌劇『アウグストゥス』 まだ間に合ってほしい予習アイテムリスト

宝塚歌劇花組公演で『アウグストゥス 尊厳ある者』(田渕大輔作・演出)が上演されるとのことで、名古屋大学の川本悠紀子さんからのお誘いで予習マテリアル紹介の連続ツイートをいたしました。ところが、緊急事態宣言発令で宝塚大劇場での上演が中止になって…

舞台刀剣乱舞『天伝 蒼空の兵-大坂冬の陣-』(末満健一作・演出、IHIシアターステージアラウンド東京、2021年3月4日ソワレ)

ブログよりお蔵だしです。舞台刀剣乱舞『天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-』(刀ステ天伝)を3月4日に見に行きました。 これから刀ステ天伝をみます pic.twitter.com/5uOZBP2AFY— Kyoko Nakanishi (@mmktn) 2021年3月4日 IHIシアターステージアラウンドは客席が…

舞台刀剣乱舞『无伝・夕紅の士 -大坂夏の陣-』(末満健一作・演出、2021年4月27日ソワレ、豊洲・IHIシアターステージアラウンド東京)

刀ステ无伝(舞台刀剣乱舞『无伝・夕紅の士 -大坂夏の陣-』を見ました。すばらしい舞台でした。まさに「戦い続ける座組」、シリーズを追うごとに洗練が加わっています。私が見たのは「緊急事態宣言」発令で上演中止になる前の最終公演でした。スタンディン…

劇団チョコレートケーキ『無畏』(2020年8月8日マチネ、下北沢・駅前劇場)

劇団チョコレートケーキ『無畏』をみました。古川健台本・日澤雄介演出。大正天皇の生涯を描いた『治天ノ君』でも知られる史劇の名手タッグです。お二人の台本・演出で上演されるはずだった鈴木拡樹主演『アルキメデスの大戦』舞台版公演がコロナウイルス感…

最近の執筆・登壇など(2020年2月)

最近の執筆・登壇などのお知らせです。※中西恭子名義勝又悦子・柴田大輔・志田雅宏・髙井啓介編『一神教世界のなかのユダヤ教 市川裕先生献呈論文集』(リトン・2020)に、「アウグスティヌス『神の国』における「地上の国の宗教」」を寄稿しました。日本で…

【急告】市川科研シンポジウム「生きられた古代宗教」のお知らせ(9/21–22(土日)、東京大学本郷キャンパス法文1号館113番教室)

市川科研シンポジウム「Lived Ancient Religion 生きられた古代宗教」のお知らせです。2019年9月21日(土)–9月22日(日)の2日間開催。会場は東京大学本郷キャンパス法文1号館113番教室です。エルフルト大学からイェルク・リュプケ教授(宗教学宗教史学)を…

カウンターテナー研究会御礼

12月15日、カウンターテナー研究会第8回例会でレクチャーの機会をいただきました。「『古代末期』の教会で『歌った』のは誰か?」というテーマで、先行研究とローマ帝国におけるキリスト教の公認以前からポスト・ローマ期にかけての事例を紹介しつつ、初期キ…

『ルネサンス・バロックのブックガイド』(工作舎)に寄稿しました。そしてクラウドファンディングのお知らせ

ヒロ・ヒライ監修『ルネサンス・バロックのブックガイド』(工作舎)がいよいよ2019年2月頃に刊行されることになりました。私もレイノルズ『古典の継承者たち』とヘニンガー『天球の音楽』の2項目を寄稿しています。いまもっとも勢いのある「インテレクチュ…

「アーミッシュ・キルトを訪ねて」展(国立民族学博物館・2018年12月1日)

民博の「アーミッシュ・キルトを訪ねて」展を見ました。(当日の写真付きツイートツリーはこちらから開けてご覧下さい)https://twit 民博アーミッシュキルト展。充実した展示です。パネルとリーフレットの解説も親切。厳格な再洗礼派の質実で清潔感あるマテ…

Spellbound展(Ashomoleam Museum, 2018年11月4日)

オクスフォード大学アシュモリアン博物館のSpellbound展を見に行きました。 www.ashmolean.org トレイラーはこちら。 youtu.be第4層(3rd floor)の企画展フロアをいっぱいに使ったコンパクトな展示ですが、じっくり見ると2時間半はかかります。エントランス…

Anglo-Saxon Kingdoms展(British Library, 2018年10月28日)

学園祭休みとreading weekを縫って倫敦に文献調査で10日ほど滞在しておりました。文化史展示のなかの宗教展示の意義に注目して展覧会を見ています。大英図書館でAnglo-Saxon Kingdom展を見ました。 www.bl.ukゆっくり見ると4時間かかります。大英図書館中世…

単著『ユリアヌスの信仰世界』を上梓しました

このたび、単著『ユリアヌスの信仰世界 万華鏡のなかの哲人皇帝』を慶應義塾大学出版会から上梓いたしました。博士学位請求論文に大幅に加筆改訂して単著に仕上げました。密林堂でも取り扱いあります。こちらです。日本ではイプセンやメレジコーフスキイや辻…

アンソニー・グラフトン『テクストの擁護者たち』(勁草書房、2015年)刊行記念イベントに行ってきました。

アンソニー・グラフトン『テクストの擁護者たち』(福西亮輔訳、ヒロ・ヒライ監訳、勁草書房)刊行記念イベントに行ってきました。ヒロ・ヒライさん、福西亮輔さん、久保田静香さんの鼎談です。http://www.keisoshobo.co.jp/news/n12080.html書誌はこちら。 …