ホッキョクウサギ日誌

なかにしけふこのブログ。宗教学と詩歌文藝評論と音楽と舞台と展示の話など。

この間のできごと、リモートコーラス、コロナ下で見た配信

みなさまたいへんごぶさたしておりました。
ごたぶんにもれず、コロナウイルス防疫対策下での遠隔授業対応に追われる春学期でした。蜃気楼のように夏休みが消滅し、秋学期が始まろうとしています。持続可能な生活を模索しましょう。

この間のできごとについて。

雑誌『福音宣教』6月号に短期連載「よみがえるテイヤール・ド・シャルダン」の最終回が出ています。バックナンバーをぜひごらんください。もうすぐ現代思想ユリイカ』臨時増刊号の別役実追悼特集に寄稿した文章が出ます。

アンサンブル・サリクスと歌うトマス・タリス《Spem in alium》(40声のモテット)プロジェクトと、「合唱団あっぱれ」第1期のリモートコーラスに参加しました。特定の団に所属して毎週決まった時間に決まった場所へ練習に行く合唱生活を断念して久しく、多重録音のための音源を提出して自分の歌に向き合うスタイルでの「合唱」は非常に新鮮でした。年齢も背景もさまざまなメンバーを指導して下さった櫻井元希さん、柳嶋耕太さん、薄木葵さんありがとうございました。さまざまに目からうろこの体験でした。
音源はこちらです。「合唱団あっぱれ」には第2期も参加しています。
(なお、合唱団あっぱれの《海はなかった》YouTube音源の「海はなかった」の「っ」の字の上に出ているポートレイトは私です)

「合唱団あっぱれ」デビュー演奏(柳嶋耕太さんのブログ)

yanagishima.de
アンサンブル・サリクスと歌うトマス・タリス《Spem in alium》Bチーム

www.youtube.com



コロナ下で見て、記憶に残っている配信のリストをあげておきます。
これが全部ではないと思います。もっと見ているような気もします。防疫生活下での文化芸術への飢渇感著しく、なにかとにかく毎週1本以上は見なければならないような切迫感にかられて、時差のある地域での配信はむりやり深夜に時間を作って見ていました。健康におよろしくありません。


びわ湖ホール 
ヴァーグナー《神々の黄昏》(ミヒャエル・ハンペ演出)
新国立劇場
プッチーニトゥーランドット》(アレックス・オリエ演出)
Nightly MET Opera Streams

・トマス・アデス《テンペスト

フィリップ・グラス《サティアグラハ》《アケナーテン》

モネ劇場
プーランクカルメル会修道女の対話》(オリヴィエ・ピィ演出)

ベルリン国立歌劇場

・ラモー《イポリットとアリシー》(美術:オラファー・エリアソン

ボリショイ・バレエ
・ハチャトゥリャン《スパルタクス
National Theatre Live at Home
・『フランケンシュタイン』(カンバーバッチフランケンシュタイン版)
・『アントニークレオパトラ


『十二人の優しい日本人』(三谷幸喜演出・Zoom演劇バージョン)

刀剣乱舞』舞台版・ミュージカル版一挙配信

劇団チョコレートケーキ『治天の君
DULL–COLORED–POP『アンチフィクション』千穐楽
『リーディングシアター 緋色の研究』(毛利亘宏演出、鈴木拡樹・有澤樟太郞組)
Defiledディファイルド–』リーディング公演(東啓介岸祐二組)

刀剣乱舞』舞台版『科白劇・灯 改変・いくさ世の徒花の記憶』大千穐楽

『午前2時15分の待ち合わせ』(メゾソプラノ・小阪亜矢子さんの配信ライヴ)
横山幸雄ライヴ配信シリーズ(闊達な芸風で安定感があって安心して聴けます)

映画と舞台が再開されましたが、あまり見に行けていません。なんかもっと見ているような気がするのですが、記憶に残っているものをあげておきます。
三島由紀夫vs.東大全共闘
『剣の舞』
DULL–COLORED–POP『アンチフィクション』
劇団チョコレートケーキ『無畏』
TOKYO PLAYERS COLLECTION『IN HER TWENTIES』

感想は随時UPします。


62振贈呈キャンペーンにのってとうとう『刀剣乱舞』ゲーム版を始めてしまいました。これまでメディアミックス作品を見てきましたが、ゲームをじっさいにやってみてはじめてわかることがやはりいろいろありました。初期刀は歌仙兼定、初鍛刀は五虎退です。小宮国春さんかく美丈夫、へし切長谷部大包平と大倶利伽羅の三振りのキャラクターデザインは非常に秀逸だと思います。ポップ神道が心情的にしっくりこないのでイアンブリコスからフィチーノの線の新プラトン主義を援用して彼らのことを刀のダイモーンだと思っている私です。ところで弊本丸のへし切長谷部さんの挙動が非常に興味深い。熱烈なファンが出るのがよく理解できます。さにわ生活所感は改めて書きましょう。