ホッキョクウサギ日誌

なかにしけふこのブログ。宗教学と詩歌文藝評論と音楽と舞台と展示の話など。

2020年4月の寄稿、4/25弥生神社連続講義延期のお知らせ

2020年4月の寄稿と登壇延期のお知らせです。

オリエンス宗教研究所の雑誌『福音宣教』5月号に、短期連載「よみがえるテイヤール・ド・シャルダン」後編その1が出ました。今回は1910年代から20年代のテイヤールの著作に登場する信仰のリアリティと典礼をめぐる思想を紹介しました。

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テイヤールの1920年代の主著『神の場』のほか、エミール・リサンとのオルドス探検の途上で、ミサに与る機会の薄い異郷の地での霊的聖体拝領のヴィジョンを綴った『世界の上で捧げるミサ』にも言及しています。
『世界の上で捧げるミサ』は、新型コロナウイルス防疫下のため公開ミサを停止している地域のカトリックメディア・黙想指南サイトでも注目されている作品です。
また、信仰をもつ研究者・研究を使命とする宗教者の霊性のケアの必要を唱えた最晩年の著作も紹介しています。

残念ながら『福音宣教』に電子版はございません。悪疫猖獗のなか、休業を余儀なくされた専門書店・大規模書店も少なくありません。いま『福音宣教』を入手されるのでしたら、オリエンス宗教研究所のウェブサイトからの通販が最速かと思います。

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4月25日から予定されておりました海老名・弥生神社さまでの連続講義「キリスト教の精神世界」も残念ながら延期となりました。再開のさいには改めてお知らせいたします。

ebina-yayoijinja.work
新型コロナウイルスの流行に付随するさまざまな事件が日に日に思いも寄らない展開になり、なんともいえない不安でおつらい方も少なくないでしょう。
どうかみなさままずはいのちとからだとこころとたましいだいじに。
助け合える力が湧いてきたら、生きる勇気や希望もきっと湧いてきます。
必ずや生きのびましょう。